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最近よく耳にする『アンチエイジング』とは、「加齢のスピードを遅らせ、若さを維持する医学」のこと。「食べる」「動く」「整える」「学ぶ」「癒す」の5つの観点からアンチエイジングを推奨しているのが、ツルーバランスです。鹿児島初のアンチエイジングビルを開設、地域にアンチエイジング(抗加齢医学)を根付かせるべく活動する、山下積徳先生にお話を伺いしました。

雑誌LEAPに2005年4月〜9月に掲載されたものです。
--- 山下先生が「アンチエイジング」に取り組み始めたきっかけは何ですか?
私は循環器が専門で、心臓病の狭心症・急性心筋梗塞などの治療に当たっていました。発病した40代から60代の方の治療も大変意味がありますが、予防しないと治療が追いつかないんです。本当はだれもが病気にならないことを求めているのに、忙しくて予防まで手が回らない。予防というニーズに応えられ、医学的にも立証された考え方を追い求めていたときに出合ったのが「アンチエイジング」でした。
--- 「アンチエイジング」ってそもそも何でしょうか?
本来の生物学的能力からいって、人間は120歳まで生きられます。しかし、その1/3〜半分の40〜60歳で最初の病気になってしまう。治療すれば、ある程度の機能は保たれますが、本来の機能まで回復させるのは難しい。それ以降はさらに機能が落ち、2回目、3回目の病気を引き起こし、人間本来の寿命に満たないまま死んでしまいます。これまでの医学は、病気になってから、または病気になる寸前を治療していました。「アンチエイジング」は最初の病気を遅らせることで、人間本来の寿命に近づける考え方なんです。
--- つまり、予防医学ということですか?
そうなんです。皮膚、筋・骨格系、内臓と、人によって年を取るスピードはさまざまです。慢性疾患のある人はその治療から始めますが、長年の食べ方、身体の使い方がもとで、内臓の機能、筋力が衰える人もいます。その状態はまだ病気ではありませんから、人間ドッグなどを受けても「注意しなさい」と言われるだけで、具体的な方法までは提示されないことが多いんです。病気を予防するには、運動や食事のほか、足りない場合はサプリメントやホルモン剤を取り入れたほうがいい場合もあります。病気を予防しながら、30歳頃の健康状態を維持させることが大切なんです。
--- なぜ、30歳なのですか?
30歳頃は体力があり、免疫力維持やホルモン分泌も安定するため、病気も少なく気力が充実する年齢です。その状態をキープするには、体のさびの原因となる活性酸素を増やさないこと。また、体の機能を調節するホルモンを維持することで、体をさびさせない、しぼませないことが大切です。さらに、生きがいなどを見つけ、心をすさませない。心身ともに機能の高い状態をキープすることが、「アンチエイジング」につながります。
--- なぜ、今、「アンチエイジング」なのでしょう?
これまでは「年を取るのは仕方がないこと」だと思われてきました。しかし、医学が進んできたことで、老化の仕組みが分かってきています。 アンバランスな年の取り方を是正することで、より健康な状態が維持ができます。皮膚や筋力、内臓など人によって異なる弱い部分を改善し、若い状態を保つこと。それを一人でも多くの人に理解し、実行してもらいたいと、2005年11月11日に「積徳内科クリニック」を開業しました。
--- 具体的にはどういうことなのですか?
一般的な健康診断と体力測定を合わせた、積徳内科クリニック独自の『アンチエイジングドッグ』、『運動ドッグ』などを受診していただき、その結果をもとに、医師が一人ひとりに合った正しい食生活、運動療法、サプリメントによる補助、ホルモン補充療法、アロマセラピー、精神的アドバイスなどを施します。それらに対応できるように、ツルーバランスには運動施設の「OH(オプティマル・ヘルス)センター」、「健康和食レストラン きゃべつ」、「アロマ室」を完備しています。
--- どんなアドバイスをなさるのですか?
人によって弱い部分は異なりますから、アドバイスの仕方も違ってきます。運動面からいえば、身体の筋力が弱いと、まず代謝が悪くなります。しかも姿勢も悪くなり、その結果、内臓機能も落ちやすくなります。また、筋力を維持することで、太りにくくなります。それ以外で重要になってくるのが、ストレスコントロール。運動で汗を流したり、アロマケアでのトリートメント、ハーブティーをいただくことも、ストレスコントロールに非常に有効です。本人に合ったものを取り入れることで、老化やストレスの原因となる活性酸素を取り除く。アンチエイジングがライフスタイルの中に、自然と根づいていくといいですよね。
--- 来られた方の反応はいかがですか?
医療、運動、食事、癒しのすべてがそろっている施設は、鹿児島でもほかにありません。県内はもちろん、県外からもたくさんの方にお出でいただいています。女性が多いのですが、奥さまに連れて来られる男性も増えてきました。特に男性のほとんどは仕事に追いまくられ、倒れるまで病院へ来ることがありません。奥さんを介して、そういう男性にも足を運んでいただきたいですね。
--- 山下先生の考える理想の「アンチエイジング」とは?
まずは食事と運動をしっかりすること。それだけで老化のスピードを遅くできます。体を長年にわたり使うことで機能が低下していきますが、それに対してはホルモンをうまく使うことで、少し前の状態に戻せます。そのためには、早ければ早いほどリセットしやすくなります。疲れやすくなったり、元気がなかったり、肩が凝ったり、太ってきたり…。そういう身体の変化に気づくこと。自分の年の取り方や弱い部分が分かれば、リセットの仕方も違ってきます。心配な点がなくても一度は来ていただきたいですね。
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